近年、市街地や住宅街でもよく見かけるようになったハクビシン。
タヌキのような愛くるしい見た目とは裏腹に、害獣としての一面もある動物です。
そのため、農作物を荒らされたり、騒音被害に遭ったりといった経験のある人もいるかもしれません。
そもそもハクビシンとはどんな動物なのでしょうか?
また、鳴き声や好物なども気になる!
目次
ハクビシンとはどんな動物?画像も紹介!
まずはハクビシンの体の特徴や生態について紹介します!
姿だけ見ると可愛らしいですよね!
ハクビシンは、ジャコウネコ科ハクビシン属に分類される動物。
在来種なのか、外来種なのか明確には分かっていないようです。
生息地域は、中国大陸南部を中心に、マレーシア・インドネシアなどの東南アジア、インド・ネパールなどの南アジア、そして台湾や日本。
日本では本州の東半分と四国に生息しており、北海道でも生息が確認された記録があるようです。
ハクビシンの体の特徴
- 体長は約90~110cmで、体重は約3~4kg。
- しっぽの長さは40~45cmとかなり長め。
- 柔らかく長い体毛で被われている。
- 体の大部分が灰褐色で、四肢は黒色。
- 額から鼻先まで白い模様がある。
ハクビシンの生態
- 完全な夜行性。
- 平地から山地に生息。
- 樹洞、タヌキなどの動物が使い古した巣穴などを棲みかとし、民家の床下や屋根裏などをねぐらとする場合もある。
- 行動範囲は30~70ha(ヘクタール)ほど。
- 威嚇する際や危険を感じた際は肛門の近くにある「臭腺」(強い匂いの液体を出す腺)から臭いにおいを出す。
- 木登りが得意で、電線を使って移動することもある。
- 妊娠期間は2ヵ月。年に1回、2~3頭を出産する。
ハクビシンのフンはどんな感じ?画像と特徴を紹介!
続いてハクビシンのフンについて紹介します!
ハクビシンのフンはどんな感じなのでしょうか?
4つ特徴があります!
大きさ
- 大きさは、約5~15cm。
- 丸みがあって細長い形をしています。
- また、好物が果実や野菜であるため、フンの中に種子がたくさん混じっている点も特徴です。
におい
- フン自体は、実はあまり臭わないようです。
- ハクビシンが果実を好んで食べるため、甘い香りがする場合もあるとか!
- ただし、尿に関しては強いアンモニア臭を放つため、結果的に強烈な悪臭が漂うことになります。
色
- 色は黄土色~こげ茶色。
- 食べたものによって変色します。
場所
- ハクビシンには、決まった場所に糞尿をするという習性があります。
- 住宅街ではベランダや屋根の上、屋根裏、庭の隅などで発見されることが多いです。
ハクビシンの鳴き声はどんな感じ?動画と特徴を紹介!
続いてハクビシンの鳴き声について紹介します!
ハクビシンは鳴き声が特徴的なことを知っていましたか?
鳴き声は4つに分類できます。
1つずつ動画と合わせて紹介!
①通常
普段は「キュンキュン」といった高めの声で連続して鳴くのが特徴。
とても可愛らしく、害獣のようには感じられない!
②喧嘩する時
ハクビシン同士が喧嘩をする際は、「キーキー」という猿のような声を出すようです。
エスカレートすると「キャンキャン」と激しい声を上げて対立し合っているのが分かります。
よく響くため、周囲の人たちは悩まされますね...。
③威嚇する時
相手を牽制する時は「グルルル」という唸り声を出します。
通常の鳴き声とは明らかに違う、野太く低い声ですよね。
この鳴き声を出す状態の時は、下手に刺激しないようにしましょう。
④子供の時
ハクビシンの子供も、人間の赤ちゃんと同じような高い声を出します。
成獣のハクビシン以上に連続して鳴くようです!
ハクビシンの好物
続いてハクビシンの好物について紹介します!
ハクビシンの好物は何なのでしょうか?
好物は、ブドウなどの甘い果実やトウモロコシなどの野菜です。
ただ、ハクビシンは基本的に「雑食性」の動物。
ねずみなどの小動物や昆虫、カエルなども食べます。
また、住宅街では生ごみなどもエサとすることもあります!
ハクビシンの天敵
続いてハクビシンの天敵について紹介します!
ハクビシンには様々な天敵がいることが分かっています。
1つずつ紹介!
①猛禽類(もうきんるい)
鷹やハヤブサなどの、鋭い爪やクチバシを持つ猛禽類はハクビシンを襲うことがあります。
1mを超える成獣を狙うことはありませんが、生後間もない子どものハクビシンは襲われやすいです。
②アライグマ
屋根裏や廃屋に棲みつき、果実や野菜、小動物を食べるなど、生態が似ているハクビシンとアライグマ。
棲み処やエサ場が同じであるため、普段行動する中で遭遇することが少なくなく、巣やエサの奪い合いになる傾向があります。
アライグマの方が気性が荒いため、たいていの場合ハクビシンの方が負け、追い出されるようです。
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③猫や犬
ハクビシンは臭いに敏感な生き物。
猫や犬の尿の臭いも苦手とします。
そのため、猫や犬をペットとして飼っている場合、ハクビシンを追い返してくれる可能性があります!
ただし、子猫や子犬は襲われる危険があるため、十分注意しましょう。
④オオカミ
ハクビシンはオオカミの尿も苦手。
オオカミの尿を使って製造された忌避剤が市販されています。
まとめ
今回は、「ハクビシンとはどんな動物?画像・フン・鳴き声から好物や天敵まで特徴を徹底調査!」と題して、ハクビシンの特徴について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- ハクビシンは日本以外にも東南アジアや南アジアに生息している。
- 木登りが得意で、電線を使って移動することもある。
- 威嚇する時や危険を感じた時は「臭腺」から臭いにおいを出す。
- 決まった場所に糞尿をする習性があり、フンには種子が多く混じっている。
- 鳴き声は、通常、喧嘩する時、威嚇する時、子供の時で違いがある。
- 好物は熟した果実や野菜で、小動物や昆虫も食べる。
- 猛禽類、アライグマ、猫や犬、オオカミが天敵。
状態によって鳴き声が異なるんですね!
また、天敵も多く存在することが分かりました。
ハクビシンの特徴や好物、天敵などを知ると、ハクビシンを寄せ付けないための対策を立てることができます!
ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
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