最近家の近くでコウモリをよく目撃する、夕方ごろから「バサバサ」と音が聞こえる...。
そんな方は、コウモリが家に棲みついているかもしれません!
私たち人間の暮らしとは無関係な存在に感じられるコウモリですが、実際は家屋の天井裏や換気口などを棲み処にすることがある生物です。
家に棲みつかれると、フン害や騒音被害、健康被害などがもたらされる可能性があります。
コウモリを発見したら早急に駆除することが重要です。
しかし、「駆除は自分で出来るのか?」「その方法は?」など疑問に思う方が多いのではないでしょうか?
コウモリの駆除は自分で出来る?
まずは自分で出来るコウモリ駆除の範囲について紹介します!
コウモリの駆除は自分でも出来ます。
ただし、「巣の場所の特定」や「コウモリの追い出し」、「侵入口の封鎖」などに限られます。
理由は、コウモリを許可なく捕獲・駆除することは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護管理法)により禁止されているためです。
「鳥獣保護管理法」とは、野生生物や自然環境の保護を目的として制定された法律。
自分で出来るコウモリの駆除方法
続いて自分で出来るコウモリの駆除方法について紹介します!
自分で出来るコウモリの駆除方法にはどんなものがあるのでしょうか?
方法は主に次の2つ!
- 超音波を使用する
- 忌避剤を使用する
それぞれ詳しく解説します!
①超音波を使用する
コウモリは超音波を発し、反響の度合いで位置を確認して移動を行う生物です。
そのため、こちら側で超音波を出すことでコウモリの活動を阻害し、コウモリを不快に感じさせることが出来ます!
ただし、コウモリには周波数を変えられる能力が備わっているため、最初は効果があっても超音波に慣れたコウモリが戻ってくる可能性も考えられます。
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安全的に撃退。
ネズミ、コウモリ、ハクビシンの撃退にも対応できます。
8種類の音があり、音楽も調整可能で動物にパニックと不快感をさせ、その範囲から逃げ出します。
危険な罠や毒物を使われていないので、動物の命を奪う心配もなく、安心安全に使用できます。
②忌避剤を使用する
コウモリが嫌うハッカ油の臭いを利用して追い出すという方法もあります!
「スプレータイプ」や「燻煙タイプ」「ジェルタイプ」などがあり、組み合わせて使用することで高い効果が期待できます。
初心者におすすめは「スプレータイプ」。
コウモリの棲み処に吹き付けるだけなので手軽です!
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エアゾールタイプのコウモリ用忌避スプレー。
屋根裏などに棲みつくコウモリを強力なハッカ臭で追い出します!
主成分は天然のハッカ油のため、安全性が高く、安心して使用できます。
また、屋根裏にあらかじめスプレーすることでコウモリの侵入を防ぐことも可能。
効果は約3~6時間持続します!
自分で出来るコウモリの対策を紹介!
続いて自分で出来るコウモリの対策について紹介します!
コウモリの追い出しに成功しても、再び戻ってくる可能性も考えられます。
そのため、予防対策をすることが重要です!
自分で出来る予防対策は次の3つ!
- LEDライトを設置する
- 侵入経路を封鎖する
- 清掃・消毒する
それぞれ詳しく解説します!
①LEDライトを設置する
夜行性のコウモリは、強い光を嫌います。
よって、巣を作られやすい屋根裏や外壁の周囲にLEDライトを設置することで侵入を防止できます!
②侵入経路を封鎖する
日本には30種類以上生息しているコウモリですが、そのうち家屋に浸入し棲みつくのは、ほとんどがアブラコウモリ(イエコウモリ)という種類です。
アブラコウモリの体長は4~6cmと小さいため、わずか2cmの隙間にも入ることができます!
侵入されやすいのは屋根裏や瓦の下、換気扇の隙間など。
隙間をガムテープや市販されているパテなどで埋め、フタがされていない通気口にはカバーをかけるようにしましょう。
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優れた耐久性が特徴です。
サビに強く、動物に嚙み切られる心配も少ないです。
通気口や配管など小さな隙間にも取り付けることが可能!
③清掃・消毒する
コウモリを追い出した後は、巣のあった場所周辺を清掃・消毒しましょう。
特にコウモリのフンには要注意です。
感染症にかかるリスクがあるため、必ずマスクと手袋を着用して作業しましょう。
消毒にはアルコールや次亜塩素酸ナトリウム液を使用し、雑巾などで吹きましょう。
自分で出来るコウモリ駆除の注意点
続いて自分で出来るコウモリ駆除の注意点について紹介します!
自分でコウモリを駆除する場合、どんな点に注意すればいいのでしょうか?
注意点は次の3つ!
- コウモリを許可なく捕獲・殺傷しない
- コウモリの体やフンには触らない
- 最適な時期に駆除を行う
①コウモリを許可なく捕獲・殺傷しない
コウモリは「鳥獣保護管理法」により存在が守られている生物です。
個人でコウモリを捕獲したいという場合は、居住地域の自治体から捕獲許可を得る必要があります。
取り決めは自治体によって異なるため、事前に市役所などで確認しましょう。
もしも許可なくコウモリを捕獲・駆除すると、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に課されるため注意しましょう!
②コウモリの体やフンには触らない
コウモリは様々な病気を媒介する生き物です。
コウモリのフンを含んだ土やほこりの中の真菌を吸い込むと「ヒストプラスマ症」に感染する恐れがあります。
「ヒストプラスマ症」は症状が出ない、症状が軽い場合がほとんどですが、高熱や呼吸困難に陥る場合もある感染症です。
また、日本での報告はありませんが、オーストラリアでは「リッサウイルス(ABL)」というウイルスがコウモリから人に感染した例もあります。
くれぐれもコウモリの体やフンに素手で触れたり、フン周辺のほこりを吸い込んだりしないように注意しましょう!
③最適な時期に駆除を行う
実は、コウモリの駆除に最適な時期があります!
それは「4~5月」と「9~10月」。
理由は、コウモリにとって7~8月は子育て期、11~3月は冬眠期間だからです。
営巣する個体数が多く、巣からすべてのコウモリを追い出すことは大変難しくなります。
駆除するなら春と秋がおすすめなのです!
まとめ
今回は、「コウモリの駆除は自分で出来る?駆除方法や対策・注意点を紹介!」と題して、コウモリの駆除方法や対策・注意点について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- 自分で出来るコウモリ駆除は「巣の場所の特定」「コウモリの追い出し」「侵入口の封鎖」などに限られる
- 自分で出来るコウモリの駆除方法は
①超音波を使用する
②コウモリの嫌うハッカ油が配合された忌避剤を使用する - 自分で出来る予防対策は
①LEDライトを設置する
②侵入経路を封鎖する
③巣があった場所周辺を清掃・消毒する - 自分でコウモリを駆除する際の注意点は
①コウモリは鳥獣保護管理法で保護されているため、許可なく捕獲や殺傷をしないこと
②感染症にかかるリスクがあるため、コウモリの体やフンには触らないこと
③コウモリの駆除は「4~5月」か「9~10月」に行うこと
コウモリの駆除は、追い出したり侵入口を封鎖したりする程度であれば個人でも出来ます。
効果的に駆除するために、「4~5月」か「9~10月」に実施するようにしましょう。
しかし、コウモリは厄介な生き物です。