畑を荒らしたり、家に棲みついて住宅に被害をもたらしたりする「害獣」。
中でも、「ハクビシン」と「アライグマ」の区別がつかないという人は多いのではないでしょうか?
両者は外見だけでなく、屋根裏や廃屋に棲みついたり、果実や野菜、小動物を食べたりと、生態も似ています。
何かの動物の被害に遭っているけれど、「ハクビシンかアライグマか判別できない」と悩む人もいることでしょう。
見分け方や被害対策が気になりますよね?
目次
ハクビシンとアライグマの違いと見分け方は?
まずはハクビシンとアライグマの違いと見分け方について紹介します!
外見や生態が似ていることから、間違われやすいハクビシンとアライグマ。
違いはどこにあるのでしょうか?
ハクビシンとアライグマの顔の違い
ハクビシン顔の特徴
- 鼻から額に向かって”白い線”が伸びている
- 鼻がピンク色
アライグマ顔の特徴
- 耳のふちが白色
- 目の周辺が黒いアイマスクのようになっている
- ひげが白くて長い
ハクビシンとアライグマの体の違い
ハクビシン体の特徴
- 体重3~4kg
- 足が短い
- しっぽが長い(頭から尾の先まで90~110cm)
アライグマ体の特徴
- 体重4~10kg
- 足が白っぽい
- しっぽが縞模様(頭から尾の先までは70~90cm)
ハクビシンとアライグマの足跡の違い
ハクビシン足跡の特徴
- 指は5本
- 前足は丸みのある足跡
アライグマ足跡の特徴
- 指は5本
- 指が長い
- 人間の手形のような跡がつく
ハクビシンとアライグマの食べ跡の違い
ハクビシンとアライグマは両方とも雑食の動物であり、スイカやトウモロコシなどの果実・野菜のほか、昆虫や小動物なども食べます。
しかし、食べ跡に特徴的な違いがあります!
例えば、スイカを食べる場合。
ハクビシンは大きな穴を開けて、そこに頭を突っ込んで食べます。
一方、アライグマは直径5cmほどの穴を開け、そこから手を入れて中身をくり抜いて食べます。
4つの違いを表にまとめました!
顔 |
・鼻から額に向かって”白い線”が伸びている ・鼻がピンク色 |
・耳のふちが白色 ・目の周辺が黒いアイマスクのようになっている ・ひげが白くて長い |
体 |
・体重3~4kg ・足が短い ・しっぽが長い(頭から尾の先まで90~110cm) |
・体重4~10kg ・足が白っぽい ・しっぽが縞模様(頭から尾の先までは70~90cm) |
足跡 |
・指は5本 ・前足は丸みのある足跡 |
・指は5本 ・指が長い ・人間の手形のような跡がつく |
食べ跡 |
(スイカを食べるとき) 大きな穴を開けて、そこに頭を突っ込んで食べる |
(スイカを食べるとき) 直径5cmほどの穴を開け、そこから手を入れて中身をくり抜いて食べる |
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ハクビシンとアライグマによる被害対策について
続いてハクビシンとアライグマによる被害対策について紹介します!
まず、ハクビシンとアライグマによってどんな被害が発生するのでしょうか?
両者が及ぼす被害は同じようです。
健康被害
フンに群がったダニやノミによって感染症が引き起こされる恐れがあります。
住宅への被害
屋根裏に侵入して棲みつき、騒音や糞尿による悪臭などの被害をもたらします。
特に、フンの量が多くなると、天井から糞尿が染み出して垂れてきたり、シミになったりする場合があります。
天井が腐敗して壊れる危険も!
作物への被害
果樹や野菜など、様々な農作物を荒らします。
では、被害を防ぐために、どんな対策ができるのでしょうか?
個人で出来る対策は、追い出すこと。
ハクビシンもアライグマも基本的な追い出し方は同じです。
5つの方法を紹介します!
①大きな音・威嚇音を出す
効果的な音は、ブザー音やモーター音、掃除機音などの大きな音です。
ただし、大きな音を出し続けると近所迷惑になる可能性があるため、周囲に配慮しながら行いましょう。
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②忌避剤(きひざい)を使用する
忌避剤とは、獣の嫌いな臭いの配合された薬剤のこと。
ハクビシンとアライグマを追い出すのに効果的な市販の忌避剤を2つ紹介します!
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アフティ 屋根裏害獣ニゲール
ゲルタイプの忌避剤。
ワサビや唐辛子の刺激臭、よもぎ・どくだみ・月桃など害獣が本能的に嫌がる13種類の植物成分が配合されています!
設置も簡単で、ふたを開けて天井裏や倉庫・物置など害獣の棲みつく場所に置くだけ!
- ハクビシンよグッバイ 屋内用
ハクビシンだけでなく、アライグマにも有効の商品。
唐辛子の匂いで害獣を寄せ付けません!
害獣が出没する場所に小袋を置くだけの簡単設置です。
また、効果は約2ヵ月続き、雨や風の当たらない場所では半年から1年持続します!
③侵入口を封鎖する
大きな音や忌避剤で追い出しても、時間が経過すればハクビシンやアライグマは戻ってくる可能性があります。
そのため、追い出すことに成功したら、侵入口を封鎖するようにしましょう!
侵入口になりやすい場所は、壁や軒下の穴や隙間、屋根の重なり部分、増築した継ぎ目、戸袋の下、基礎コンクリートや床下の通気口など。
侵入口を特定できたら、金網やパンチングメタルなどを使用してしっかりと穴を塞ぐようにしましょう。
おすすめはこちらの商品!
- 光 ステンレスパンチング
耐食性に優れ、値段もリーズナブル!
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④清掃・消毒する
侵入口の封鎖が完了したら、ハクビシンやアライグマが棲みついていた場所の清掃・消毒を行いましょう。
糞尿や食べ残しなどが散乱したままだと不衛生です。
特にフンには寄生虫や病原菌が含まれているため、放置しておくと健康被害につながる危険があります。
⑤エサになりそうなものを撤去する
生ごみや取り残しの果実などもハクビシンやアライグマを呼び寄せます。
まとめ
今回は、「ハクビシンとアライグマの違いは?見分け方や被害対策について紹介!」と題して、ハクビシンとアライグマの見分け方や被害対策について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- ハクビシンとアライグマは、顔・体・足跡・食べ跡の4つの違いで見分けられる。
- ハクビシンとアライグマによる被害には、糞尿による健康被害、騒音など住宅への被害、畑を荒らされるなど作物への被害がある。
- 被害対策は、
①大きな音を出す
②忌避剤を使用する
③侵入口を封鎖する
④清掃・消毒する
⑤エサを撤去するなど。
一見判別が難しいハクビシンとアライグマですが、見分けるポイントがいくつもありますね!
両者による被害や対策は共通しています。
被害に遭っている方は、自分でできる対策から始めてみましょう!
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