近年、市街地や住宅街にも出没するようになってきたハクビシン。
タヌキのような愛くるしい見た目とは裏腹に、私たちの生活に甚大な被害をもたらす危険な動物です。
大切な作物を荒らされたり、騒音に悩まされたりといった経験のある人はいるのではないでしょうか?
ハクビシンの駆除をしたいけれど、「自分でやったら違法なのか?」と気になる人もいることでしょう。
また、個人で出来ること、個人でやったらダメなことも知りたいですよね?
ハクビシンの駆除は自分でやったら違法?!
まずはハクビシンの駆除と法律について紹介します!
ハクビシンは「鳥獣保護管理法」という法律で守られている動物です。
したがって、一般の方が自ら駆除や捕獲を行うことはできません。
仮に、自身で駆除や捕獲を行う場合は、役所などに「有害鳥獣駆除の申請」を行う必要があります。
許可なく駆除すると違法となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科せられる恐れが...。
(参考:環境省)
ハクビシンの駆除|個人で出来る事は?
続いて個人で出来るハクビシン対策について紹介します!
ハクビシンの駆除において個人で出来る対策はあるのでしょうか?
それは、ハクビシンを”寄せ付けないようにする”ことです。
方法を3つ紹介します!
①エサになりそうなものを全て取り除く
収穫後の農作物などは、ハクビシンのエサになり得るため、ハクビシンを寄せ付ける大きな要因になります。
また、ハクビシンの好物は甘い果実であるため、庭に果樹がある場合、食べ頃の実などを放置することもおすすめできません。
さらに、ハクビシンは雑食。
生ごみに含まれる食事の残飯なども定期的に撤去するか、ゴミ箱で密閉して管理するなどの対策をしましょう。
そのほか、ジュースの空き瓶や缶、ペットの食べ残したエサなどもハクビシンを寄せ付ける要因になります。
ハクビシンは、エサのある場所の周辺に寝床を作る習性を持ちます。
そのため、農作物や果実などの管理、廃棄物の撤去などを徹底すれば”棲みつき”対策も同時に行うことができます!
②侵入経路を塞ぐ
侵入経路の断絶も個人でできる対策です。
最も大きな侵入経路は屋根。
ハクビシンが登ってこられないよう、足場になりそうなものは取り除くようにしましょう。
また、体が細身のハクビシンは、頭部の入る隙間さえあれば簡単に体をすり抜けられます。
具体的には、成獣だと一辺8cmの正方形、直径9cmの円形、6×12cmの横長の長方形、11×7cmの縦長の長方形の入口から侵入できるとされています。
小さい穴でも塞ぐようにしましょう!
③嫌がる臭い・音を利用する
ハクビシンの嫌がる臭いや音を利用してハクビシンの侵入を防ぐこともできます。
まず、ハクビシンが嫌う臭いは、ニンニクやトウガラシなどの刺激的な臭い、石油系の臭い、木酢液の臭いです。
潰したニンニクをペットボトルに入れ、穴を開けて置いておくと効果的!
ハクビシン用の忌避剤も市販されています。
ただ、効果は一時的なので、定期的に入れ替えたりする必要があります。
おすすめ対策グッズ
ハクビシンの嫌いな唐辛子成分が配合されています。
設置がとても簡単で、効果も長時間持続!
②置くだけ簡単!ハクビシンよグッバイ(屋内用)使いやすい小袋タイプ(50g×6袋入り)2個セット
ハクビシンが出没する場所に小袋を置くだけの簡単設置。
唐辛子の匂いでハクビシンを寄せ付けません!
また、効果は約2ヵ月続き。雨や風の当たらない場所では半年から1年持続します!
続いて、ハクビシンが嫌う音について。
ハクビシンは、銃の発砲音や爆竹などの大きな威嚇音、超音波を嫌います。
掃除機の音や、天敵であるオオカミの遠吠えを録音したものも効果があるとされています!
超音波のグッズも市販されています。
おすすめ対策グッズ
犬の鳴き声や銃声など7種類の威嚇音、超音波、フラッシュ光でハクビシンを撃退します!
ソーラータイプ(太陽光充電)のため、電源は不要。
赤外線センサーで害獣を認識します。
②動物撃退器
超音波・フラッシュ・振動で動物を撃退!
超音波は13.5kHz~28.5kHzの間で、対象動物によって5つのモードに切替可能です。
太陽光で充電ができるため、電気代もかかりません!
ハクビシンの駆除|個人でやったらダメな事は?
一方で、個人でやったらダメなことは何でしょうか?
先ほど説明したように、「鳥獣保護管理法」により、一般の方が許可なく勝手にハクビシンを駆除することは禁じられています。
また、捕獲して人里離れた場所へ放す行為も禁止されています。
巣を移動させることも、許可なしに行うと罰則が課せられる恐れがあるので、注意しましょう。
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まとめ
今回は、「ハクビシンの駆除は自分でやったら違法?!個人で出来る事・ダメな事を紹介!」と題して、ハクビシンの駆除において個人で出来る事とダメな事について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- 一般の方が許可なくハクビシンを駆除すると違法になる。
- 捕獲して人里離れた場所へ放す行為も法律で禁じられている。
- 申請をし、許可されて初めて駆除が可能になる。
- 個人で出来る対策は、
①食べ物や生ごみを放置しないこと
②侵入経路を塞ぐこと
③ハクビシンの嫌がる臭いや音を利用することなど。 - ハクビシン対策用のグッズも市販されている。
個人で出来ることはたくさんありますね!