近年、東京にハクビシンが急増していることを知っていますか?
ハクビシンと言えば、畑を荒らしたり民家の屋根裏に棲みついて騒音などを引き起こしたりする害獣として知られています。
テレビでもよく取り上げられるようになったハクビシンですが、なぜ都内に増えているのでしょうか?
また、東京在住の方はハクビシンと遭遇しないか不安に思われることでしょう。
ハクビシンが東京に出没!
池袋の湘南新宿ラインのホーム下線路で、デッカいネズミだなあ?と思ったらハクビシンか?そんでつがいか?
こう見ると別世界みたいだ。 pic.twitter.com/JK9QyNHzGP— たか (@miniboro91) August 10, 2022
まずは最近の東京でのハクビシン出没情報や被害について紹介します!
近年、東京に出没するようになったハクビシン。
東京都民から寄せられる相談件数(目撃情報および被害情報などの件数)は、区部・多摩地域共に年々増加しているようです!
区部におけるハクビシンについての相談件数は、2013(平成25)年に1184件だったのが、2021(令和3)年には3079件にまで増加!
また、多摩地域におけるハクビシンについての相談件数も、2013(平成25)年に205件だったのが、2021(令和3)年には721件にまで増えていることが分かります!
また、ハクビシンによる農業被害は、自然があふれ生き物の棲み処に適した環境が整っている「多摩部」を中心に発生しているようです。
ハクビシンによる農業被害面積と農業被害金額ともに、2020(令和2)年度が過去20年間では一番大きいことが分かります!
猫だと思ったらハクビシンいた。
目黒にもハクビシンいるんだ。。。 pic.twitter.com/1s7fgDx8nt— アマチュアビレイヤー (@onunu_) June 21, 2017
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ハクビシンはなぜ都内にいるの?
続いてハクビシンが都内に出没している理由について紹介します!
もともと山間部や郊外の雑木林などに生息していたハクビシン。
なぜビルの多い都内に出没するようになったのでしょうか?
その理由は3つ!
①電線
今朝未明、空にH2ロケット打上げの何かが見えるかなと屋上に出たら電線の上を走るハクビシンとはちあわせ。ちっちゃいネコバスかと思った。(東京にて撮影) pic.twitter.com/iXa1ecbRhu
— KAGAYA work (@kagaya_work) September 23, 2018
1つ目の理由は、住宅街などに張りめぐらされた電線。
木登りが得意なハクビシンは、電線の上も上手に移動できるため、エサを求め電線を伝って都心部にやって来たと考えられています。
②整った住環境
2つ目の理由は、都心部はハクビシンにとって最適な住環境が整っていること。
人口が多い都心部には生ごみがいっぱいです。
雑食で何でも食べるハクビシンにとっては、山よりも都内の方がエサが豊富にあるのです。
また、23区内には古民家や空き家も増加しており、屋根裏に棲みつく習性のあるハクビシンにとって十分な棲み処となります。
③ハクビシンの体の特徴
3つ目の理由は、ハクビシンの体の特徴にあります。
頭が小さいハクビシンは、小さな隙間でも通り抜けることが可能。
具体的には、成獣だと一辺8cmの正方形、直径9cmの円形、6×12cmの横長の長方形、11×7cmの縦長の長方形の入口から侵入できるとされています。
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ハクビシン|東京の生息エリア・分布状況を紹介!
続いてハクビシンの東京の生息エリア・分布状況について紹介します!
東京で1000頭以上生息していることが確実とされるハクビシン。
自然の多い多摩地域だけでなく区部のほぼ全域に広く分布していると考えられています。
ホームページにハクビシンの被害についての記載がある自治体は、
港区・新宿区・文京区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区・中野区・杉並区・豊島区・北区・荒川区・板橋区・足立区・葛飾区・江戸川区・武蔵野市・府中市・町田市・小平市・国立市・福牛市・狛江市・東大和市・東久留米市・羽村市・あきる野市・西東京市・瑞穂町・日の出町。
約半数の30の自治体のホームページにハクビシンに関する何らかの記載があり、都内西部の自治体には記載のないところも多くあるようです。
まとめ
今回は、「ハクビシンが東京に出没!なぜ都内にいるのか?生息エリア・分布状況を紹介!」と題して、ハクビシンが都内にいる理由や生息エリア・分布状況について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- 東京都民から寄せられる相談件数は、区部・多摩地域共に年々増加している。
- ハクビシンによる農業被害は「多摩部」を中心に発生しており、農業被害面積と農業被害金額ともに、2020(令和2)年度が最近20年間では一番大きい。
- ハクビシンが都内に出没するようになった理由は、
①張りめぐらされた電線を伝って移動が可能なため
②都内には生ごみなどのエサが豊富にあったり、古民家や空き家が多くあったりと、ハクビシンにとって最適な住環境が整っているから
③ハクビシンは小さい隙間でも通り抜けられ、民家に棲みついて繁殖したと考えられるから。 - ハクビシンは自然の多い多摩地域だけでなく区部のほぼ全域に広く分布していると考えられており、特に23区を中心に被害が出ている。
東京ではハクビシンの目撃情報が増加傾向にあり、東京在住の方はいつ被害に遭うか分かりません。
野生動物であるハクビシンは寄生虫や細菌を保有している場合があるため、もし見かけても決して触れないように注意しましょう。
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