建物をかじり、私たちの住まいに悪影響を与える昆虫「シロアリ」。
家の中で目撃し、パニックに陥った経験のある方もいるかもしれません。
シロアリを放置しておくのは危険で、被害が拡大する前に早急に対処することが重要です。
しかし、「シロアリを見つけたけど何をすればいいか分からない」「自分で出来る対策はあるの?」などの悩みや疑問を抱く方は多いでしょう。
シロアリを見つけたらどうする?
まずはシロアリを見つけた時にとるべき行動について紹介します!
家の中でシロアリを見つけた場合、どうすればいいのでしょうか?
とるべき行動は2つ!
- 冷静になる
- 工務店や業者に連絡する
詳しく解説します!
①冷静になる
まずは冷静になることが大切です。
たとえ床の上までかじられていたとしても、その後すぐに家が倒壊するということはほぼありません。
落ち着いて、被害の状況を確認するようにしましょう。
②工務店や業者に連絡する
被害状況を確認したら、工務店や住宅メーカーに連絡してみましょう。
新築時にシロアリの予防対策を実施している住宅や、定期的に予防工事をしている住宅には保証が発行されているからです。
シロアリを発見したタイミングが保証期間内であれば、保証が適用され、駆除費用などの負担が軽減される場合があります!
一方、シロアリを見つけた時に注意すべき点は?
忌避効果のある殺虫剤は使用しない
室内でシロアリを見つけたら、恐怖のあまりとっさに殺虫剤を噴射したくなる方もいるでしょう。
しかし、殺虫剤にはシロアリが嫌う忌避剤が含まれているものが多いです。
そのため、殺虫剤をかけても、生き残ったシロアリが危険を察知して他の場所へ逃げ、逃げた先で新たに巣を作ってしまう恐れがあります!
シロアリを放置するとどうなる?
続いてシロアリを放置した場合に想定される被害について紹介します!
シロアリを放置してしまった場合、どのような被害が起こるのでしょうか?
建築物にとって重要な「柱」や「床下」をかじられることで、建物全体の耐久性が低下します。
耐久性が下がると、地震などの災害時に倒壊する危険性が高まります!
では、具体的にどのような場所が食害に遭うのでしょうか?
床下 | 柱 | 玄関 |
浴室 | 屋根裏 | 壁 |
畳 |
1つずつ詳しく見ていきましょう!
床下
シロアリが好む「木材」「暗くて湿気のある場所」が揃っている床下は、最もシロアリの食害に遭いやすい場所です。
床下が被害に遭うと、耐震性や耐久性の低下にも繋がります。
柱
柱も食害に遭いやすい場所の1つ。
被害が進行すると、柱の内部がほぼ空洞の状態になります。
そのため、衝撃が加わると木材が崩れやすくなります。
玄関
玄関が食害に遭うと、上から踏んだ時にきしんだり、沈んだりする感覚を伴います。
浴室
湿度が高くなりがちな浴室も、シロアリの標的になります。
シロアリにかじられることで、最悪の場合床が抜けてしまう恐れがあります。
屋根裏
床下や室内の食害が進行し、浴室の湿気が多くなると、屋根裏にも被害が及ぶ可能性があります。
壁
普段内部を確認できない壁は、被害に気付きにくい場所です。
壁内部の柱や土台は建物を支える重要な場所のため、ここを食い荒らされると建物全体の耐久性に深刻な影響を及ぼします。
畳
シロアリは木材のほか、畳も食べます。
畳まで被害が及んでいる場合は、家具や押し入れの中なども食害に遭っている可能性があるため、確認してみましょう。
シロアリ|自分で出来る対処方法を紹介!
続いて自分で出来るシロアリ対策について紹介します!
費用を安く抑えたい方の中には、「自分で対策したい」と考える方は多いのではないでしょうか?
シロアリを見つけた場合、自分ですぐに出来る対策は「市販のシロアリ駆除専用の薬剤を使用する」ことです!
詳しく解説します!
市販のシロアリ駆除専用の薬剤を使用する
シロアリ駆除専用の薬剤を被害箇所や被害に遭う可能性のある木部全体に散布するという方法です。
シロアリには互いの体を舐め合う習性があり、体に薬剤の付着したシロアリを他のシロアリが舐めることで薬剤の効果が巣の中へ拡散していく効果も期待できます!
シロアリ駆除専用の薬剤は、成分の違いによりいくつかの種類があります。
選ぶ際のポイント
- 「遅効性であること(効果の出るスピードが遅い)」
- 「非忌避性であること(シロアリが好む成分が含まれている)」の2点!
噴射した瞬間にすぐに死んでしまうような即効性の高い薬剤や忌避効果のある薬剤を使用した場合、他のシロアリに逃げられる恐れがあります。
そのため、シロアリが逃げない遅効性・非忌避性の薬剤を選ぶようにしましょう!
おすすめ商品
- 『シロアリ駆除剤 シロアリハンター』(イカリ消毒)
シロアリの生態・習性を利用し、薬剤を散布せずに巣ごと駆除する画期的なシロアリ駆除剤です。
シロアリが好む松材の効果により、近くに潜むシロアリを誘引!
日本で被害件数の多い「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」に効果があります!
また、有効成分は昆虫に特有に作用するものであるため、人やペット、植物に影響を与えません。
使用方法は、被害場所やシロアリの出没しやすい場所(水回り周辺、玄関周辺)に設置するだけ!
有効期間は、設置してから2年間!
シロアリ駆除専用の薬剤を使用した駆除手順を紹介します!
手順
- 駆除剤を土の中に埋めるか、被害場所に粘着テープで固定する
ゴム手袋やマスクを着用して作業するようにしましょう。 - 駆除剤を数個設置する
シロアリに発見されやすくするため、2mほどの間隔をあけて数個置くようにしましょう。 - 1~2か月後にフタを開ける
設置から1~2か月経過したら、フタを開けて餌の有無を確認しましょう。
自力でシロアリを駆除することは可能です。
しかし、おすすめは「業者に依頼すること」!
シロアリは種類ごとに対処方法が異なり、適切に対策しなければ効果が現れないこともあるからです。
まとめ
今回は、「シロアリを見つけたらどうする?放置は危険!自分で出来る対処方法を紹介!」と題して、想定されるシロアリの被害やシロアリを発見した場合に自分で出来る対策方法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- 家の中でシロアリを見つけた時にとるべき行動は、
①冷静になり、被害の状況をチェックする
②保証が適用される場合があるため、工務店や業者に連絡する - 室内でシロアリを見つけた場合の注意点は、忌避効果のある殺虫剤は使用しないこと。
- シロアリを放置した場合、建物内のあらゆる場所をかじられ、建物の耐久性が低下する。最悪の場合、倒壊する危険もある。
- 具体的に被害に遭いやすい場所は、「床下」「柱」「玄関」「浴室」「屋根裏」「壁」「畳」。
- シロアリを見つけた場合、自分ですぐに出来る対策は「市販のシロアリ駆除専用の薬剤を使用する」こと。
- 薬剤を選ぶポイントは、「遅効性・非忌避性であること」。
シロアリは人の目につかない場所で活動するため、被害に気付きにくい方が多いでしょう。
放置すると建物の耐久性に大きな影響を及ぼすため、早急に駆除することが重要です。
シロアリ駆除専用の薬剤が市販されており、対策は個人でも出来ます!