住宅だけでなく、飲食店にも被害を及ぼす「ネズミ」。
経営者にとっては悩みの種であり、脅威の存在にちがいありません。
もしネズミが発生するとお店の評判に悪影響を与えかねず、お客様に通報されてしまうと営業停止処分を受ける可能性もあります。
営業停止だけは避けたいですよね...。
しかし、「どうやって対策すればいいか分からない」と悩む経営者は多いのではないでしょうか?
目次
ネズミが飲食店で発生!ネズミが飲食店にもたらすリスクを紹介
まずはネズミが飲食店にもたらすリスクについて紹介します!
飲食店でネズミが発生した場合、どんなリスクがもたらされるのでしょうか?
主なリスクは次の4つ!
- 食材を食べられる
- 火災の発生
- 病気にかかる
- お店のイメージダウン
1つずつ解説していきます!
①食材を食べられる
飲食店には食料が豊富にあるため、ネズミにとって格好のエサ場となります。
侵入を許し、食材をかじられてしまえば、経済的に大きな打撃となります。
②火災の発生
ねずみは一生伸び続ける前歯を削るため硬いものをかじる習性があります。
そのため、かじる対象は食材に限りません。
配管や電源ケーブルをかじる場合もあり、最悪の場合火災が発生する恐れがあります。
③病気にかかる
ネズミは、サルモネラ菌などの病原菌を媒介する生き物です。
もしネズミが触れた食品を誤って提供してしまった場合、お客様が「食中毒」にかかる恐れがあります。
食中毒の患者が出てしまうと営業停止処分になる可能性も。
また、ネズミに嚙まれたり引っかかられたりすると、「鼠咬症(そこうしょう)」を引き起こす恐れがあります。
鼠咬症とは、特徴的な皮疹・発熱・関節痛をきたす感染症。
最悪の場合死に至る危険な病気です。
④お店のイメージダウン
口コミサイトやSNSに「ねずみが発生した店」「客が食中毒にかかった」などと書き込まれると、お店のイメージダウンは免れません。
ネズミが飲食店で発生!通報されたらどうなる?
続いて保健所に通報されたらどうなるのかについて紹介します!
お店にネズミが発生し、お客様に保健所に通報された場合、どうなるのでしょうか?
通常、保健所職員による飲食店への立ち入り調査が行われます。
保健所に通報されたからといって、すぐに営業停止になるということはありません。
しかし、書類の提出を求められるなど対応に時間を割かなければならなくなります。
処分としては、口頭指導や営業指導にとどまる場合が多いようです。
ネズミが飲食店で発生!営業停止を避ける今すぐやるべき対策とは?
続いてネズミが飲食店で発生した場合に今すぐやるべき対策について紹介します!
経営者にとって営業停止だけはどうしても避けたいですよね。
では、今すぐ自分で出来る対策はあるのでしょうか?
個人で出来る対策は次の5つ!
- 粘着シートを設置する
- ラットアタックを設置する
- 侵入口を塞ぐ
- 食品の置き場所を工夫する
- 清掃・消毒を徹底する
それぞれ詳しく解説します!
①粘着シートを設置する
飲食店のネズミ駆除には、「粘着シート」がおすすめです。
ラットサインを探し、ネズミの通り道に設置すれば、ネズミを簡単に駆除できます!
ラットサインとは、ネズミの通った道に付着する黒い汚れです。
ポイントは、粘着シートを連続して仕掛けること。
ネズミは学習能力があり、ジャンプして飛び越す場合があるためです。
また、ネズミは夜行性のため、夜中に仕掛けるとより効果的!
おすすめ商品
- 『業務用粘着式ネズミ捕り プロシートA1箱(20枚入り) 耐水性シート』
プロ仕様の粘着式ネズミ捕りです。
強力な粘着性のある「とりもち」が使用されています。
また、耐水性タイプのため、水で濡れた床面でも使いやすいです!
②ラットアタックを設置する
『ネズミ(小害獣)用撃退ロボット ラットアタックⅡ』
ラットアタックとは、ネズミ用の退治ロボットです。
ネズミをセンサーで感知し、音や光でネズミを威嚇してくれます!
繰り返しこのストレスを与えることでネズミはラットアタックに近寄らなくなります。
また、センサーはネズミが接近した時のみ反応するため、ネズミに学習されないというメリットもあります!
電池式のため、天井裏などどこでも設置が可能です。
③侵入口を塞ぐ
ネズミを駆除できたら、再侵入を許さないために侵入経路を塞ぐ必要があります。
ネズミは1cmほどの空間でも通り抜けられるため、小さい隙間を見つけたら塞ぐようにしましょう!
おすすめ商品
- 『ネズミ侵入防止 防鼠金網ソフト』
ネズミが嫌う亀甲金網で、侵入口を塞ぐのに最適です。
加工しやすいソフトタイプのため、広げて貼ることも丸めて埋め込むことも可能!
- 『防そパテ』(シマダ商事)
ネズミの侵入口となる穴や隙間を塞ぎ、家屋への侵入や巣作りによる繁殖を未然に防ぐ防そ専用パテ。
ユーカリオイルとトウガラシエキスが入っており、忌避効果もあります!
④食品の置き場所を工夫する
食材は密閉できるプラスチックケースなどに保管しましょう。
シンクやごみ箱に入っている生ごみも同様です。
食材が手に入らなければ、ネズミは棲みつきにくくなります。
⑤清掃・消毒を徹底する
ネズミの通ったと思われる部分は徹底的に掃除し、消毒もしましょう。
ネズミの通った痕跡や病原菌が残らないようにします。
店内を清潔に保つことが重要です!
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飲食店におけるネズミ対策の注意点
対策にあたり、どんな点に注意すればいいのでしょうか?
①素手で触らない
ネズミの死骸やフンには素手で触れてはいけません。
病気にかかるリスクがあるためです。
処理する際は必ずマスクとゴム手袋を着用するようにしましょう。
②殺鼠剤は使用しない
住宅でのネズミ駆除によく使用される方法ですが、飲食店での使用は控えましょう。
ネズミの死骸がどこにあるのか分からなくなるからです。
ある時、お客様に死骸を発見されてしまう可能性も考えられます。
また、スプレータイプの殺鼠剤を使用する場合、空気中に浮遊する成分に火が引火し、爆発を引き起こす危険もあります。
③忌避剤の使用には注意する
忌避剤も住宅でのネズミ駆除によく使用されます。
しかし、忌避剤に含まれる成分が火気に触れると引火し、爆発する恐れがあります。
使用する際は、店内の全ての火気の使用を止め、ケーブル周りも入念にチェックするようにしましょう。
個人でネズミを駆除するのは簡単な作業ではありません。
方法を間違えると効果が期待できないどころか、被害を拡大・悪化させる可能性もあります。
まとめ
今回は、「ネズミが飲食店で発生!通報されるかも⁈営業停止を避ける今すぐやるべき対策とは?」と題して、ネズミが飲食店で発生した場合において今すぐやるべき対策について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- ネズミが飲食店で発生した場合、もたらされるリスクは
①食材を食べられる
②火災の発生
③病気にかかる
④お店のイメージダウン - お店にネズミが発生し、お客様によって保健所に通報された場合、すぐに営業停止になるということはない。
- しかし、保健所職員による立ち入り調査が行われ、書類の提出を求められるなど対応に時間を割かなければならなくなる。
- また、お客様が食中毒になった場合は、営業停止処分を受ける可能性がある。
- 営業停止を避けるために個人で出来る対策は
①粘着シートを設置する
②ラットアタックを設置する
③侵入口を塞ぐ
④食品の置き場所を工夫する
⑤清掃・消毒を徹底する - 対策にあたっての注意点は①素手で触らない②殺鼠剤は使用しない③忌避剤の使用には注意する。
営業停止を避け、安心して経営を続けていくためにも、確実にネズミを駆除する必要があります。
また、普段から衛生管理を徹底し、ネズミの棲みづらい環境を整えることも重要です。
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