世界各地で「トコジラミ」による被害が拡大しています。
韓国では大学入試の試験場で防除作業が実施され、フランスでは公共交通機関や空港などでトコジラミの発生が相次いで報告されています。
実はトコジラミは日本でも東京や大阪、横浜などの都市部、観光地などで数多く発生しています!
2023年は、トコジラミに関する相談が昨年と比べ東京都や大阪府で増加し、両都府で過去最多になったそうです!
トコジラミに刺されると発疹や強いかゆみが出るため、被害に遭うのは避けたいですよね。
そこでこの記事では
- トコジラミの被害事例
- トコジラミの見逃してはいけないサイン
などトコジラミの被害とサインについて詳しく解説していきます!
海外で大流行のトコジラミが日本にもいるのはなぜ?
まずは海外で大流行のトコジラミが日本にもいる理由について紹介します!
フランスや韓国を中心に、世界に広がっているトコジラミ。
現在日本でも相談件数が増えている状況です。
東京、大阪のペストコントロール協会によると、東京の相談件数は2023年11月までに306件。
これは前年2022年の247件を超えています。
一方、大阪は2023年11月末時点で、前年の約1.5倍となる307件。
また、全国集計では2022年度が683件であり、2009年度と比べて約5倍の相談件数となっています。
なぜ海外で大流行中のトコジラミが日本でも増えているのでしょうか?
一因として、コロナ禍が落ち着き、国内外の旅行者が増えたことが挙げられます。
手荷物の中にトコジラミが紛れ込んだ状態のまま家に帰り、それを家の中で開けたときにトコジラミがはい出て拡散するというケースが多いとのこと。
トコジラミの被害事例3つを紹介
続いてトコジラミの被害事例について3つ紹介します!
トコジラミによってどんな被害が起こるのでしょうか?
主な被害事例は以下の3つです!
それぞれ詳しく解説します!
1.人への被害
夜行性のトコジラミは昼間は成虫・幼虫ともにベッドのすき間などに潜み、夜間にはい出て人間を刺し吸血します。
トコジラミに刺されると、発疹や強いかゆみが生じ、蚊に刺されたような赤い痕が長期間残ります。
皮膚のかゆみだけでなく、人によっては不安やストレス、不眠の原因になる場合もあります。
また、刺された痕を掻きつぶすことによって感染症を引き起こしたりするケースもあります。
2.住宅や物への被害
宿泊施設(ホテルや旅館)では、海外からの渡航者の持ち物などにトコジラミが付着していると、施設に住み着き繁殖します。
一般住宅においても、衣類へ入り込んだり、鞄に産卵したりなど人の使用する様々な物を介してトコジラミは生息場所を拡大します。
いったん繁殖してしまうとトコジラミの防除は困難となり、結果的に多大な労力と費用を要することになります。
3.経済的な被害
営業施設でトコジラミが発生した場合、風評被害による集客力低下など経済的な被害を被むることもあります。
例えば、ホテル・旅館などで宿泊者がトコジラミに刺され発症することで、訴訟に持ち込まれたり、営業停止になったりするケースもあります。
施設の知名度が高ければ高いほどイメージダウンによる経済的な被害は甚大なものとなります。
見逃してはいけないトコジラミのサイン4つを紹介
続いて見逃してはいけないトコジラミのサインについて紹介します!
トコジラミは刺された時の症状がダニと似ているため、被害に遭っても気付きにくい場合が多いようです。
では、どうすればトコジラミに気付けるのでしょうか?
トコジラミが発生していると考えられるサインは以下の4つです!
それぞれ詳しく紹介します!
1.体の広範囲に赤い斑点がある
トコジラミに刺されると、赤い斑点のような痕ができます。
その痕は1〜2週間消えずに残る場合が多いです。
また、トコジラミは血を吸う時間が長いのも特徴。
吸っている途中で人が動くと針を刺し直すため、多くの痕が広範囲に残ります。
2.痒みや痛みがひどい
トコジラミに刺されると、激しい痒みや痛みが生じます。
中には不眠になるほどの痒みに襲われる人もいます。
また、大きく腫れたり、熱やじんましんが出たりする場合もあります。
ただし、症状には個人差があり、痒みをほとんど感じない人もいるようです。
3.肌の露出部分に刺された痕がある
トコジラミは肌の露出部分(首や腕、足など)を刺す場合がほとんどです。
首や腕、足などに刺された痕がある場合、トコジラミによる可能性が高いでしょう。
4.天井や壁、カーテンなどに黒褐色のシミ(血糞)がある
ベッドフレームの接合部や畳、カーテンのすき間、ソファーの縫い目部分などをチェックしてみましょう。
もし2ミリ程度の黒褐色のシミがたくさんある場合、トコジラミの”フン”の可能性があります。
トコジラミは吸血した大部分をフンとして出すからです。
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トコジラミ被害のまとめ
今回は、トコジラミの被害事例と見逃してはいけないサインについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
紹介した内容を簡単にまとめます!
- 海外で大流行中のトコジラミが日本でも増えている理由には、国内外の旅行者の増加が挙げられる。
- トコジラミの被害事例は3つ
①人への被害(吸血によって発疹や強いかゆみを感じる)
②住宅や物への被害(住み着き繁殖する)
③経済的な被害(風評被害を被むる) - 見逃してはいけないトコジラミ発生のサイン4つ
①体の広範囲に赤い斑点がある
②痒みや痛みがひどい
③肌の露出部分に刺された痕がある
④天井や壁、カーテンなどに黒褐色のシミ(血糞)がある。
トコジラミはいったん繁殖してしまうと防除が難しくなります。